QUO CARD Digital Innovation Lab Tech Blog

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リモートでのユーザビリティテスト実施

こんにちは。

今まで対面で実施していたユーザビリティテストを初めてリモート環境で実施したので、ブログでご紹介します。


実施の背景

現状では対面での実施が難しく、リモートでの実施を検討することとなりました。


実施までの準備

スクリーニングアンケートの作成配信、評価項目、テストタスク、全体スケジュールなどの準備は通常通り進めましたが、操作してもらうUIをどのように用意するかと進行方法については悩みました。弊社はデザインにFigmaを利用しているので、Figmaでプロトタイプを作って操作してもらうのも検討したのですが、被験者の方にアプリをインストールしていただいたり、スマートフォンの環境によってはうまく動作しなかったりといったことが想定され、実施や実施準備への影響が懸念されたので、今回は採用しませんでした。(別のプロトツールですが、過去に在籍した企業でそのような経験もしたので。。。)代わりに画面キャプチャを貼り付けたスライドを用意し、被験者の方に口頭で操作する場所を発話してもらい、こちらで画面を切り替えて擬似的に操作していただくこととしました。普段のユーザビリティテストで行う脳内で考えていることを出来るだけ声に出して操作してもらう延長のイメージです。 調査は準備が重要と言われていますが、今回はリハーサルが本当に重要でした。もし今までと同じ感じでリハーサルを軽くしていたら、、、1人分の結果を無駄にしていた可能性が大きかったです。


実施

Zoomを利用して既存UIと新規UIの評価を上記のとおり紙芝居形式で実施しました。


対面との違いで感じたこと

今回の形式は、実際にご自身で操作できないため、普段よりも考えて操作することになるので、操作に行き詰まった時に色々と探して操作する部分を拾いづらい場合がありました。また、同じ空間に居ないので、感情を感じ取るのが難しかったです。なので、色々と聞き出すために普段よりもこちらが話すことが多かったように感じます。もちろんペーパープロトなので説明なども多いので意外と喉が乾きました。こまめに喉を潤わす準備も忘れずにしたいです。


実施して良かったこと

初めての試みだったので、少し不安を感じていましたが、課題を抽出でき、改善案の検討に繋がった活動になりました。絶賛開発中ですので、お楽しみにしていただけると嬉しいです。また、過去に実施した際は都内で開催していたのですが、今回はお住いの場所に限らず、より幅広くご参加いただけたと思います。 インタビュー調査はすでにリモートで実施ていましたが、ユーザービリティテストもリモート実施の実績ができたので、現在の対面が難しい状況がいつまで続くか分からないですが、生成的調査、検証的調査を状況に応じて使い分けながらプロダクト開発を進めていけるということが確認できました。見学する人数が多くても被験者の方に圧迫感を与えずに済むのもメリットとしてありそうでした。


最後までお付き合いありがとうございました。以上となります。